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フジ・メディア・ホールディングスの「売上」を徹底解剖!事業の内訳と成長性を読み解く方法

岩下隼人
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「フジ・メディア・ホールディングスって、フジテレビの会社だよね?」「一体、どんな事業で売上を立てているんだろう?」

株式投資で特定の企業に興味を持ったとき、その会社の事業規模を示す「売上高」と、その「内訳」を知ることは、企業分析の基本中の基本です。特にフジ・メディア・ホールディングス(東証コード: 4676)は、「テレビ局」というイメージの裏に、もう一つの大きな収益の柱を持っています。

この記事では、株式投資初心者の方にも分かりやすく、

  • そもそも「売上高」とその「内訳」とは?
  • フジ・メディア・ホールディングスの本当の収益源
  • 売上の内訳から、企業の将来性をどう読み解くか?

といった点を、最新の決算情報から丁寧に解説していきます。

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「売上高」とその「内訳」の基本を知ろう

まず、基本となる言葉からおさらいしましょう。

  • 売上高とは?企業が商品やサービスを提供することで得た収入の総額です。その会社の事業規模や市場での勢いを示す、最も基本的な数字です。
  • 売上の内訳(セグメント情報)とは?多くの大企業は、一つの事業だけでなく、複数の異なる事業を手掛けています。売上の内訳とは、その総売上高が、どの事業(セグメント)から、それぞれいくらずつ生み出されているのかを示したものです。これを分析することで、「この会社の収益の柱は何か」「どの事業が成長していて、どの事業が課題を抱えているのか」といった、企業のリアルな姿が見えてきます。

フジ・メディア・ホールディングスの売上、その内訳を大解剖!

フジ・メディア・ホールディングスの年間売上高は、おおよそ5,000億円から6,000億円規模で推移しています。では、この巨大な売上は、どのような事業から成り立っているのでしょうか。決算資料を見ると、その収益源は大きく2つの柱に分かれています。

① メディア・コンテンツ事業

こちらは、皆さんがイメージする「フジテレビ」そのものであり、グループの顔となる中核事業です。

  • 主な内容:
    • 放送収入: テレビCMの広告収入など、地上波テレビ放送による収益。
    • コンテンツ制作: ドラマ、バラエティ、アニメといった人気番組の制作。
    • その他: 映画事業、音楽事業、イベント(例:「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」など)、ゲーム、出版、動画配信サービス「FOD」など、非常に幅広いエンターテイメントを手掛けています。
  • 動向:インターネットの普及により、主力のテレビ広告収入は厳しい環境にあります。一方で、FODのような動画配信事業や、制作したコンテンツを海外のプラットフォームに販売するライツ事業などは、新たな成長分野として期待されています。

② 都市開発・観光事業

「フジテレビの会社」というイメージからは少し意外かもしれませんが、メディア事業と並ぶ、もう一つの非常に重要な収益の柱がこの事業です。

  • 主な内容:
    • 主に子会社の「株式会社サンケイビル」が、オフィスビルの開発・賃貸・管理や、マンションの販売などを行っています。
    • また、「株式会社グランビスタ ホテル&リゾート」が、ホテルや水族館(神戸須磨シーワールドなど)といった観光・レジャー施設を運営しています。
  • 動向:メディア事業と比べて景気の変動を受けにくく、安定的で堅実な収益を生み出しています。メディア事業の業績の浮き沈みを補い、グループ全体の経営を下支えする重要な役割を担っており、近年も成長を続けています。

このように、フジ・メディア・ホールディングスは、**変化の激しい「メディア・コンテンツ」**と、**安定した「都市開発・観光」**という、性質の異なる2つの大きなエンジンで動いている、バランスの取れた企業体なのです。

投資家として「売上の内訳」をどう分析するか

では、私たち投資家は、この売上の内訳をどのように投資判断に活かせば良いのでしょうか。以下の3つの視点を持つことが大切です。

1. 収益の柱の安定性を見る

フジ・メディア・ホールディングスのように、性質の異なる複数の収益の柱がある企業は、一つの事業が不調でも、他の事業がカバーしてくれるため、経営の安定性が高いと評価できます。売上の内訳を見ることで、その企業の「リスク分散」がどれだけできているかが分かります。

2. 成長エンジンはどれかを見極める

各事業(セグメント)の売上高が、前年と比べてどれだけ成長しているかに注目しましょう。フジ・メディア・ホールディングスの場合、「メディア事業の中では、配信広告が伸びているな」「都市開発事業は安定して成長しているな」といったトレンドを掴むことで、その会社の未来の成長を牽引する事業がどれなのかを見極めることができます。

3. 企業の「本気度」を知る

企業が「これからは〇〇事業に力を入れます」と宣言することがあります。その言葉が本気かどうかは、売上の内訳に表れます。宣言通り、その事業の売上比率が年々高まっていれば、戦略が順調に進んでいる証拠と判断できます。

まとめ

今回は、企業の「売上高の内訳」を切り口に、フジ・メディア・ホールディングスの事業内容を分析しました。

  • 企業の「売上高の内訳(セグメント情報)」を見ることで、収益の柱や成長エンジンが分かり、その企業のリスクや将来性をより深く理解できる。
  • フジ・メディア・ホールディングスの売上は、主力の「メディア・コンテンツ事業」と、安定収益源である「都市開発・観光事業」という2つの大きな柱で支えられている。
  • 投資家としては、単に会社全体の売上を見るだけでなく、事業ごとの動向や成長性に注目することで、企業の本当の実力と未来の姿を読み解くことができる。

企業のIRサイトで公開されている「決算短信」や「決算説明資料」には、必ずこのセグメント情報が載っています。ぜひ一度、気になる企業の「売上の内訳」をチェックして、あなたの企業分析をレベルアップさせてみてください。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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