株式投資を始めたい方が、証券会社で口座を開設する際に、配当金の受け取り方法を「株式数比例配分方式」と「登録配当金受領口座方式」と「従来方式」のどれかを選択する必要があります。
そこで今回の記事では、証券会社で口座を開設する予定の投資未経験者を対象として、配当金の受取方法「株式数比例配分方式」と「登録配当金受領口座方式」と「従来方式」の(ざっくりとした)特徴や違いと、どれがおすすめなのかを解説させていただきます。
結論だけ先に言ってしまえば

投資初心者であれば「登録配当金受領口座方式」という方式を私はおすすめします。
その理由や、配当金受取方式の違いなどについては、これから説明していきますね。
前提:配当金とは
配当金の受け取り方法を説明する前に、配当金について、簡単に取り上げておきます。
配当金とは、企業が本業で得た利益を株を持っている人(株主)に還元する仕組みです。

儲けた利益の一部を、株を保有されている株主の皆様に還元します。どうぞ受け取って下さい。
ただし、会社によっては利益があっても配当金を支払わない場合はあります。

株を持っていれば配当金が必ずもらえるわけではありません。
配当金を出す企業は、事業が比較的安定している「成熟企業」が多いです。
配当金の受け取り方法
配当金の受け取り方法には「株式数比例配分方式」と「登録配当金受領口座方式」と「従来方式」の3つがあります。
要点だけ絞って、下記の表にまとめました。
株式数比例配分方式 | 証券口座で受領する方法 |
登録配当金受領口座方式 | 一つの金融機関の口座で受領する方法 |
従来方式 | ・郵便局等の窓口で受領する方法 ・銘柄ごとに指定した銀行口座で受領する方法 |
株式数比例配分方式
株式数比例配分方式とは、配当金を証券口座で受け取る方法です。

証券口座で受け取るため、受け取った配当金を株の購入などに利用する「再投資」をするのに都合が良いです。
配当金を再度投資に使いたい方はこの方式をえらびましょう。
登録配当金受領口座方式
登録配当金受領口座方式とは、配当金を一つの銀行口座等で受け取る方法です。

銀行等の口座に預けるので、受け取った配当金を用途を決めずに「自由に使いたい」場合に都合が良いです。
登録配当金受領口座方式がおすすめ
私は投資初心者にはこの方式(登録配当金受領口座方式)をおすすめしています。

その理由としては、「老後や未来を明るくする」ことだけでなく「現在を豊かに楽しく暮らす」ことも幸福な人生を送るうえでは、大切なことだからです。
つまり、人生のキラキラした時期には、人生を充実させるためにお金を使うことが大事です。
そのため、配当金という「ご褒美」は、証券口座ではなく銀行口座で受け取り、その使い道は「自由」に好きなことに使ってみてください。

投資をこれからスタートする投資初心者の場合には、証券口座ではなく銀行口座に給与と同じように配当金が振り込まれることで、臨時収入のような気分を楽しめて、投資が精神的にラクになると思います。
従来方式(従来通り)
従来方式とは、配当金を郵便局等の窓口で直接現金で受け取る、または、銘柄ごとに指定した銀行口座で受け取る方法です。

銀行の窓口に行かなければならなかったり、銘柄ごとに銀行口座を指定したりと、やたらと手間の多い方式です。
現金を手渡しで受け取れるということで、一部のシニア層にはこの方式が選ばれています。
まとめ
企業が本業で得た利益を株主に還元する「配当金」という仕組みがあること。
そして、配当金の受け取り方法には「株式数比例配分方式」と「登録配当金受領口座方式」と「従来方式」の3つがあることを解説しました。
配当金の受取方式 | 内容 | 使い道 | 利便性 |
株式数比例配分方式 | 証券口座で受領する方法 | 主に再投資 | 便利 |
登録配当金受領口座方式 | 一つの金融機関の口座で受領する方法 | 自由 | 便利 |
従来方式 | ・郵便局等の窓口で受領する方法 ・銘柄ごとに指定した銀行口座で受領する方法 | 自由 | 不便 |
また、私は投資未経験者には、配当金を自分の銀行口座で受け取れる「登録配当金受領口座方式」をおすすめしました。
なぜなら、配当金という「ご褒美」を、一旦銀行口座で受け取り、用途を決めずに自分の好きなように使うことも、豊かな人生を育むうえで必要なことだからだとご説明しました。(ちなみに、従来方式でも手元に資金が入ってきますが、銀行などの窓口まで足を運んで受け取る必要があり、それは手間がかかるので、利便性の面から、従来方式は避けましょう)


そして、口座開設には開設費や維持費が無料のネット証券を選んでください。
その中でも私はSBI証券をオススメしています。
以上、配当金の受け取り方法と、初心者におすすめの方式をまとめました。
最後までお読みいただきありがとうございました。