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メタプラネットと暗号資産の関係とは?ビットコイン戦略の仕組みと投資の注意点

岩下隼人
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株式投資の世界で今、最も注目されている企業の一つである「メタプラネット」。その名前は、常に「暗号資産」や「仮想通貨」といった言葉と共に語られます。

「メタプラネットって、暗号資産の会社なの?」

「株を買うのと、暗号資産を直接買うのは何が違うの?」

「そもそも、どうして上場企業が暗号資産なんて持っているの?」

この記事では、そんな株式投資初心者の方が抱く素朴な疑問に答えるため、メタプラネットと暗号資産の深い関係性について、その仕組みから投資をする上での注意点まで、一から分かりやすく解説します。

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メタプラネットが選んだ暗号資産は「ビットコイン」

まず最初に、最も重要な点をはっきりさせておきましょう。「暗号資産」と一括りに言っても、世界には数千種類以上も存在します。その中で、メタプラネットが投資の対象として選んだのは、暗号資産の王様である「ビットコイン」ただ一つです。

同社は、他の様々な暗号資産(アルトコインと呼ばれます)には手を出さず、最も歴史が長く、時価総額が大きく、世界的に「デジタル・ゴールド」としての地位を確立しつつあるビットコインに資産を集中させています。

そのため、「メタプラネットと暗号資産の関係」を考える際は、「メタプラネットとビットコインの関係」と読み替えると、より実態に近くなります。

なぜ上場企業が暗号資産を?メタプラネットの戦略を解説

では、なぜ上場企業であるメタプラネットが、これほど大胆に会社の資産をビットコインに換えているのでしょうか。その戦略の根底には、主に2つの大きな目的があります。

  1. 日本円の価値低下に対するヘッジ(価値の保存)長期的に見ると、日本円を含む多くの国の通貨は、インフレによってその価値が少しずつ目減りしていく可能性があります。メタプラネットは、会社の資産を日本円だけで保有するのではなく、発行上限が定められていて希少性のあるビットコインに換えることで、資産価値を長期的に守ろうとしています。
  2. 高い成長性への期待メタプラネットの経営陣は、ビットコインが今後、世界的にさらに普及し、その価値が大きく上昇していくと信じています。会社の資産を、将来価値が上がると期待できるビットコインで保有することで、会社の価値そのものを大きく成長させようと考えているのです。

この戦略により、メタプラネットは伝統的な事業を行う会社から、**「上場しているビットコイン投資ファンド」**のような、非常にユニークな存在へと姿を変えつつあります。

メタプラネット株を買う vs 暗号資産(ビットコイン)を直接買う

この話を聞いて、「じゃあ、メタプラネットの株を買うのと、自分で取引所でビットコインを買うのは、どっちが良いの?」と疑問に思う方も多いでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあります。

メタプラネット株を買うメリット

  • 手軽さ: 普段使っている証券会社の口座(SBI証券や楽天証券など)で、他の日本株と同じように手軽に売買できます。暗号資産取引所の口座を新たに開設する必要がありません。
  • 税金の分かりやすさ: 株式の利益は、原則として申告分離課税(2024年現在、税率約20%)で済みます。暗号資産の利益は総合課税となり、他の所得と合算されるため、所得が大きい人ほど税率が高くなる可能性があります。
  • NISA口座が使える: NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠を使えば、得られた利益が非課税になるという大きなメリットがあります。(※制度の詳細は証券会社にご確認ください)

メタプラネット株を買うデメリット

  • 間接的な保有であること: あなた自身がビットコインを直接保有するわけではありません。あくまで「ビットコインを保有する会社の株主」になるだけです。
  • 企業そのもののリスク: ビットコインの価格変動リスクに加えて、メタプラネットという会社自体の経営リスクや、何らかの不祥事が起きるリスクも負うことになります。
  • 取引時間が限られる: 取引は東京証券取引所が開いている平日9時〜15時の間だけです。24時間取引可能なビットコイン市場の急な変動に、すぐに対応することはできません。

暗号資産戦略がもたらす最大のリスク

メタプラネットの暗号資産戦略がもたらす最大のリスクは、言うまでもなく**「価格変動リスク」**です。

ビットコインの価格は、時に1日で10%以上も上昇したり、逆に暴落したりすることがあります。メタプラネットの企業価値は、このビットコインの価格とほぼ一心同体であるため、株価も同様に、他の多くの企業の株とは比較にならないほど激しく変動します。

安定的な資産形成を目指す方や、日々の値動きにハラハラしたくない方にとっては、非常にリスクの高い投資対象であると言えます。

まとめ

メタプラネットと暗号資産の関係を一言で言うなら、**「会社の未来を、暗号資産であるビットコインに賭けている」**ということです。

メタプラネットの株に投資することは、証券口座を通じて手軽に、そして税制上有利な形で、間接的にビットコインへ投資する方法と言えます。しかし、その手軽さの裏側で、ビットコインそのものの激しい価格変動リスクと、企業固有のリスクの両方を背負うことになるのです。

この株への投資を検討するなら、まずあなた自身が「ビットコインの将来性」をどう考えているのかを自問することが不可欠です。その上で、大きなリスクを許容できるのかどうかを冷静に判断することが、何よりも重要になります。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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